発言数 84
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00:00:04 <[2]sakurai> 「深夜の仕事帰りにコンビニで大量にお酒を買い込んで、一人で花見と洒落込んでいたところに突然現れた”麗人の君”に話しかけられて契約した感じですよ」
00:01:57 <[2]sakurai> 「次に目が覚めたのが自宅のベッドで、枕元にこのスマホがあった、っていうのがオチですよ」/
00:02:35 <[3]kagari> 「な・・・なんて壮絶な・・・・」と絶句しながらもみそ汁ズズズ/
00:04:21 <[2]sakurai> 「まー、その時は契約云々よりも、会社の社員証を無くしてないかどうか冷や汗をかきましたがね」と言いつつ貴成は乾いた笑いを浮かべる
00:05:10 <[2]sakurai> 「うちの会社、社員証と制服と社章バッチを無くすと一発で懲戒なもんで」
00:05:54 <[2]sakurai> と言いつつ、スーツの胸元につけた社章バッチを指す/
00:10:18 <[3]kagari> 「警備員・・・、なるほど、通りで凄い人だ・・・」と少し目を丸くする/
00:12:09 <[2]sakurai> 「まぁ、警備員と言いつつも、やってることは完全にエンジニアの技官ですがね」
00:13:25 <[2]sakurai> 「有事の際は応援要員で警備員として配置されますが、日ごろは警報装置の保守や点検が主な業務ですよ」
00:15:11 <[2]sakurai> 「なんで、荒事はそこまで得意ではありませんね。そもそも、荒事になった時点で警備としては半分失敗ですし」と言いつつ貴成はビールを一口飲む/
00:18:44 <[3]kagari> 「ははは、確かに違いないですね。僕もどちらかといえば荒事は苦手な部類に入りますし」
00:22:02 <[3]kagari> 「まぁ、騎士である以上出来ないことはないんですが・・・。どうしても相手の事を考えてしまいますから」と苦笑い/
00:29:32 <[2]sakurai> 「確かに。篝氏の場合”想うこと”が強さの源なのかな、とこの前の戦いで感じました。自らの両手で何かを”掴もうとする”ならば、まず”想うこと”が前提ですからね」
00:32:37 <[2]sakurai> 「その視点から言うと、自分の能力はまず相手を切り捨てることに特化してますね……”あくまで世界の中心は自分”だけれども”相手にも正義はあるから、打ち破ったあとに話は聞こう”というスタンスが能力に現れてしまってる」
00:34:39 <[2]sakurai> 「なんというか……全体的に”封殺”に特化してるんですよね」/
00:39:22 <[3]kagari> 「・・・でも、同時に誰かと繋がる為の能力。とも少し思ったりもしましたよ」
00:41:05 <[3]kagari> 「あるいは、"誰か"の"何か"を護ろうとする能力とも・・・最も、その"誰か"とか"何か"は自分では分からなかったんですけどね」とお箸を置く/
00:44:35 <[2]sakurai> 「なるほど……傍から見るとそう見えるわけですね」
00:45:37 <[2]sakurai> 「表面的な話だと、職業柄、護る対象は”クライアントの生命・財産”to」
00:45:57 <[2]sakurai> 「っと、失礼」
00:46:36 <[2]sakurai> 「”クライアントの生命・財産”と言うのが模範解答であるけれども……」
00:48:38 <[2]sakurai> 「深堀してあえて言語化するのならば”護る姿に憧れた自分の世界”を守りたいのかなぁ、というのが自己分析かなぁ」
00:51:08 <[2]sakurai> 「あの能力、敵対するモノに対してはかなり拒絶反応は出るけれども”想い”自体には敵味方の区別をつけていない節が、実は前の戦いで見受けられたからな」
00:51:32 <[2]sakurai> そう言いながら貴成はビールを飲み干す
00:52:04 <[2]sakurai> 「マスター、ビール、おかわりお願いします」/
00:55:05 <[3]kagari> 「なるほど・・・、"護る姿に憧れた自分の世界"か。なんかカッコいいや」と和食御膳を食べ終える
00:55:27 <[3]kagari> 「マスター、ヌワラエリヤもらえますか?ストレートで」/
00:57:55 <[2]sakurai> 貴成の前にビールが運ばれる
01:00:28 <[2]sakurai> 「たとえ賊だろうと”護る姿そのもの”に対しては罪は無いからなぁ」
01:01:55 <[2]sakurai> 「あくまで”自分に対する利害関係上よろしくない”から”悪”と断ずるのだから」
01:03:28 <[2]sakurai> 「……あぁ、なるほど。それで”観念の世界に生かし続けるために誓いを捧げる”か」
01:04:01 <[2]sakurai> 貴成はふと思いついたようにつぶやく/
01:05:56 <[3]kagari> 「何か気付きましたか?」と美味しそうに紅茶に口を付ける/
01:06:50 <[2]sakurai> 「えぇ。契約の時の話を思い出しましてね……」
01:07:40 <[2]sakurai> 「さっきの話に出てきた”麗人”が契約の時にこう言っていたのですよ」
01:08:23 ([2]sakurai) 確かに、生きるために、ときには自らのうちにある、無念を、義理を、けじめを。いくつもの心を殺しながら、何食わぬ笑顔を浮かべて、生きなければならないときもあります。
01:08:23 ([2]sakurai)  それでも、実生活の中で滅び去るしかなかった者達を、せめて観念の世界で生かし続けたいと思うなら、許さずさまよい続ける想いの救いの場で、置き去りにされた哀れな魂達に捧げることのできる想いも、この世には確かにあるのです
01:09:55 <[2]sakurai> 「”観念の世界”というのがキーポイントになりそうです」/
01:15:12 <[3]kagari> 「・・・ふむ、観念の世界で生かし続けるか。なんとなく分かるんだけど、なんというか、こう・・・言葉に出来ない感じだ」とどこか悔しそうに言う/
01:17:49 ([2]sakurai) 「あの時”麗人”は自分を慰めるために言葉を掛けていたと思っていたが……違う意味もありそうだな」そう言いながら貴成はビールを一口飲む
01:18:21 <[2]sakurai> 「あの直後、まだ何か言ってたはずだ……」
01:18:29 <[2]sakurai> 「あぁ、そうだ」
01:19:11 <[2]sakurai> 『生者が、夜な夜な死者の夢に焦がれるように。
01:19:11 <[2]sakurai>  死者もまた、生者の夢を見ているのです。
01:19:11 <[2]sakurai>  このはじまりの季節に
01:19:11 <[2]sakurai>  ――冬と春の境目に、一瞬だけ、死者は蘇る
01:19:11 <[2]sakurai>  自分と、懐かしい人たちに報いるために
01:19:11 <[2]sakurai>  共に手を取り合って歩んでいただけないでしょうか』
01:19:49 <[2]sakurai> 「これだな。これに応えて契約が成立したんだった」
01:20:37 <[2]sakurai> 「”観念の世界”と結び付けて考えてみるか……」/
01:22:09 <[3]kagari> 「しかし、こうやって聞いてみるとなんというか・・・」
01:22:50 <[3]kagari> 「すごいドラマチックだったんですね・・・」と言葉を並んで考える
01:24:01 <[3]kagari> 「その人は生きていてそれでいて死んでいて、想いはきっと不滅だった。そんな感じなのかもなんて思ったりしますよ」と少し微笑む/
01:25:42 <[3]kagari> 「いや、その人は生きていたのだからその想いはきっと誰かに受け継がれていっているとも受け取れるのか・・・」/
01:28:45 <[2]sakurai> 「うーん……ここでの能力行使って許可されてましたっけ?可能なら結界を展開したほうが理解が進むかもしれない……勿論、破壊行為は一切しないことが前提ですけど」/
01:30:54 <[3]kagari> 「一応、下手な行使さえしなければ大丈夫ですよ。やってしまうと・・・まぁ、総帥辺りが飛んできそうですけど」/
01:31:28 <[2]sakurai> 「なるほど……では」
01:34:22 <[2]sakurai> 「八重垣創る八重桜 鍵かけ閉ざす桜の園 千歳の徒統べる”麗人の君” 義なる者の守護者を我は奉る」
01:35:17 <[2]sakurai> 貴成がそう言い終えると、室内にも関わらず一面に桜が舞い上がる
01:35:51 <[2]sakurai> いつの間にか桜の園が完成していた
01:36:36 <[2]sakurai> 「契約したときもこういう風景だったなぁ……ただ今回も”麗人の君”は出てこなかったか」/
01:39:33 <[3]kagari> 「桜・・・か、やっぱり綺麗だ」
01:40:38 <[3]kagari> 「僕も良く行く丘に桜があってね、今でも通ってるくらいだよ」
01:41:16 <[3]kagari> 「・・・散るからこそ美しく。儚いからこそ綺麗。まるでそれは人の一生のように。そんな事も言ってたっけ」to/
01:41:26 <[3]kagari> 少し遠い目をする/
01:46:48 <[2]sakurai> 「儚さ……人と花とを重ね合わせた喩えでよく使われる表現だけれども……」
01:48:22 <[2]sakurai> 「確かに使い古された、表現だけれども、一瞬の煌めきを表すにはこれほど端的な表現も思い浮かびませんよね」/
01:51:15 <[3]kagari> 「えぇ、それに桜ってその儚さが毎年、春になるたびに煌めくんです。そういうとこも好きなんだと思います」/
01:55:38 <[2]sakurai> 「なるほど……今咲いている桜は志半ばで倒れた士(サムライ)たちの想いや『人の世よ永遠なれ』と願う人々の祈りの結晶なので、季節を問わず咲き続ける、いわば”枯れない桜”なんですけどね」
01:58:01 <[2]sakurai> 「”護ろう”と思う志自体は敵味方関係なく、この花のように美しいと自分は思います」/
01:58:59 <[3]kagari> 「・・・そうですね、僕もそうだと思います。実際、その人はそんな美しさがありましたから」
01:59:38 <[3]kagari> 「・・・ん、なんですかマスター。・・・・閉店時間?え、あ、もうか」と大慌てで席を立つ
02:00:29 <[3]kagari> 「さてと、もう少しお話していたかったのですが時間が許してくれなさそうです。また、どこかでお話しましょう」と手をヒラヒラさせる/
02:00:53 <[2]sakurai> 「おぉっと、失礼」
02:01:13 <[2]sakurai> 貴成は慌てて能力を解除する
02:01:47 <[2]sakurai> その時、視界の端に一瞬だけ蒼い稲妻のような煌めきを見たような気がした
02:02:02 <[2]sakurai> 「……気のせいか」
02:02:21 <[2]sakurai> 「では、篝氏。遅くまでありがとうございました」/
02:03:03 <[3]kagari> 「えぇ、こちらこそ。久しぶりに良い夜を過ごせましたよ。ではお先に」と店を出ていく/
02:03:47 <[2]sakurai> 「お疲れ様でしたー」
02:04:08 <[2]sakurai> 「マスターも、ありがとうございました」
02:04:27 <[2]sakurai> 貴成はそう言って席を立つ
02:05:10 <[2]sakurai> 「一瞬を繰り返す……か」
02:05:30 <[2]sakurai> 独り言をつぶやきつつ貴成は店をあとにした/
02:13:23 ! [3]kagari (Quit: Leaving...)
02:33:05 ! [2]sakurai (Quit: Leaving...)