#魔獣舞台 2015-03-28
発言数 | 162 |
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01:03:57
! kuROM (Quit: 何故眼鏡を外したのか)
01:09:47
! Terunosu_ (Quit: Leaving...)
01:10:47
! minazuki2 (Quit: Leaving...)
20:00:07
+ urya (urya!urya@p2176-ipbf401niigatani.niigata.ocn.ne.jp) to #魔獣舞台
20:32:37
! urya (Quit: Leaving...)
21:37:25
+ IDEA (IDEA!idea@p9127-ipngn100306tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp) to #魔獣舞台
21:38:12
+ Terunosu_ (Terunosu_!terunosuke@p135.net220148037.tnc.ne.jp) to #魔獣舞台
22:44:28
+ akira (akira!akira@p7024-ipngn100108osakakita.osaka.ocn.ne.jp) to #魔獣舞台
22:54:44
+ AROE (AROE!aroe@zaq7ac4480c.zaq.ne.jp) to #魔獣舞台
23:06:33
akira -> EM_10
23:06:45
AROE -> CLOSE_10
23:07:53
+ Aoilo (Aoilo!Azure@p10006-ipngn100304sizuokaden.shizuoka.ocn.ne.jp) to #魔獣舞台
23:08:08
Aoilo -> junpei_10
23:10:34
Terunosu_ -> Ibuki_10
23:23:14
! IDEA (Quit: Leaving...)
23:26:13
(EM_10) ****【甲種】キャンペーンイベント 奇譚『神隠しの物語』最終章― ****
23:26:13
(EM_10) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
23:26:13
(EM_10) 「…やっと、はじまるわけか」
23:26:14
(EM_10) 「ああ」
23:26:16
(EM_10) 常闇の中、帰路につく2人の間に流れるのは、いつもと同じ空気だ。
23:26:19
(EM_10) 「…いっておくが、俺はあの時から既に死んでいるようなものだぞ」
23:26:22
(EM_10) 「わかってるさ。だから、俺は俺のすべきことをするだけだ」
23:26:25
(EM_10) 会話がそれきり必要なくなったように、2人は黙って歩を進める。
23:26:29
(EM_10) その2人の後を追うように、少女は不安の表情を浮べながら歩んでいた。
23:26:32
(EM_10) 「…誰のせいでもない。むろん、お前のせいでもない」
23:26:34
(EM_10) ぽつり、と呟かれた言葉に、答える者はいなかった。
23:26:38
(EM_10) *
23:26:42
(EM_10) 「さて、彼に協力要請はしたし、これで準備は万全といったところか」
23:26:45
(EM_10) 腰に手を当てて【堰】である校舎を見上げ、少女は左目をしかめながら笑った。
23:26:48
(EM_10) 「…ふふ、魔術戦など何十年ぶりだろうか。ここに観客がいないのが惜しまれるが…」
23:26:51
(EM_10) 静寂の中、少女はその深き深淵を見据える。
23:26:53
(EM_10) 「魔術師は名乗ってからが戦い。おのが誓言を唱えてからが、真の本領!
23:26:56
(EM_10) 我こそが―――――七屋敷夢人。
23:26:58
(EM_10) この呪われしき真理を得た《神樹に吊るされし魔術師》がいかなるものか、その身をもって学ぶがいい」
23:27:01
(EM_10) 高らかに謳った少女の外套が、静寂を割って、闇に翻った。
23:27:06
(EM_10) *
23:27:10
(EM_10) そこには、闇があった。
23:27:12
(EM_10) 闇がその者を包む光景は、まるで胎のように優しく見えて、そしてそれゆえに、あまりにもおぞましく見える。
23:27:15
(EM_10) その者は、穏やかに、愛おしげに、夢見るように、笑みを浮かべながら、呟いた。
23:27:18
(EM_10) 「考えてたのとは、違ったけど、知ってたのとはそんなに変わらない感じかな?」
23:27:21
(EM_10) つぶやきは、闇に消える。
23:27:23
(EM_10) が、その闇はつぶやきに答えた。
23:27:27
(EM_10) 「―――君は今、『結末』へと踏み出したのだね」
23:27:31
(EM_10) 闇は、闇を震わせて暗鬱な声を響かせた。
23:27:33
(EM_10) 途端、神の最初の言葉を逆さまにしたように闇が凝縮し、1人の人型を生み出す。
23:27:36
(EM_10) 「『結末』と【願望】を持つこと。これが君と人でない者を分かつ、たった二つのものだ」
23:27:39
(EM_10) 「そんな大層なもの、もってるつもりはないんだけどな。私はただ、お友達になりたいだけだもの」
23:27:43
(EM_10) 「そのために起こることを全て知っていながら、実行までしておいてかね?」
23:27:46
(EM_10) 「何でもハジマリはいつもそんなもんだよ、きっと」
23:27:48
(EM_10) 2人は、笑う。
23:27:50
(EM_10) 「でも、もう終わり。この『物語』の『結末』。いくつもの準備を整えて、いくつものかわいそうな子をつくったけど、そろそろおしまい」
23:27:54
(EM_10) 歌うように、その者は言葉を紡ぐ。
23:27:56
(EM_10) 「みんなには訪れて、貴方には決して来ないもの」
23:27:58
(EM_10) 人型は、嗤う。
23:28:00
(EM_10) その者は、言う。
23:28:04
(EM_10) 「よろしくね」
23:28:06
(EM_10) 「こちらこそ」
23:28:08
(EM_10) 「そして、さようなら」
23:28:16
(EM_10) 「さようなら―――【魔女】よ」
23:28:20
(EM_10) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
23:28:25
(EM_10) **** 依頼フェイズ 30分 ****
23:28:29
(EM_10) 【開催情報】
23:28:31
(EM_10) タイトル:奇譚―**
23:28:33
(EM_10) EM :昂
23:28:35
(EM_10) 開催日時:3月28日 23:00~
23:28:37
(EM_10) 参加人数:3人
23:28:39
(EM_10) 退魔種別:甲
23:28:41
(EM_10) 参加条件:今までにこのキャンペーンに参加したことがあるPCのみ
23:28:44
(EM_10) (人数そろわなかった場合のみ、誰でも可)
23:28:46
(EM_10) キャンペーン内容:下記ページ参照
23:28:52
(EM_10) 【依頼情報】
23:28:55
(EM_10) 依頼年月日:3月28日18時頃
23:28:57
(EM_10) 依頼場所:聖常学園高等部正門前
23:28:59
(EM_10) 依頼人:七屋敷夢人(ななやしき ゆうと)
23:29:01
(EM_10) 依頼内容:《物語》に結末を与える手伝いをしてほしい
23:29:05
(EM_10) 概要:
23:29:07
(EM_10) 今夜、一連の『物語』が始まり、そして終わる。
23:29:09
(EM_10) 《こちら側》の準備も、《あちら側》の準備も終わり、そして始まりの狼煙が上がる。
23:29:12
(EM_10) しかし、《こちら側》の人手と力が少々足りなくてね。
23:29:14
(EM_10) 本来『物語』の登場人物ではない君達に『役割』を与えるのは、ルール違反、バランスブレーカー、『物語』の崩壊、というものだろうが、そうこういってられない状況なのだよ。
23:29:18
(EM_10) 君達に依頼することは、君達にとってはとても簡単なことさ。
23:29:22
(EM_10) ただ、破壊してくれればいい。
23:29:23
(EM_10) まぁ、編集者、という『役割』で『物語』のてこ入れをしてくれるほうが後始末は楽だがね。
23:29:26
(EM_10) 贅沢は言わんよ。
23:29:28
(EM_10) 今この学園には、7つの『物語』を用いた1つの大きな《儀式場》が形成されている。
23:29:31
(EM_10) 7箇所中3箇所に君達はそれぞれいってもらい、そこの『物語』を破壊してくれ。
23:29:34
(EM_10) 我々は残りの3箇所の『物語』に結末を与えてくる。
23:29:36
(EM_10) 6つの『物語』が終われば、最後の『物語』への介入ができるようになる。
23:29:39
(EM_10) 最後の『物語』には、私は『役割』がなくてね。
23:29:41
(EM_10) 【魔王】の手助けをしやってほしいのさ。
23:29:43
(EM_10) 【魔王】がこの一連の『物語』に結末を与える手伝い―彼を邪魔する【モノ】の破壊を。
23:29:48
(EM_10) 退魔対象:【魔王】を邪魔する【モノ】
23:29:52
(EM_10) 解決方法:《物語》に結末を与える手伝いし、《物語》に結末を与える。
23:29:57
(EM_10) 居場所(退魔フェイズ時):不明
23:30:01
(EM_10) 【ゲーム補助】
23:30:06
(EM_10) 絶対障壁
23:30:08
(EM_10) [事件フェイズで退魔対象を拘束・退治する行為]
23:30:10
(EM_10) [事件フェイズで外部への連絡及び外部からの連絡不可]
23:30:14
(EM_10) キーワード
23:30:16
(EM_10) [《物語》]、[《神隠し》]、[【魔女】]
23:30:20
(EM_10) 【情報源】
23:30:22
(EM_10) <場所・状況>
23:30:24
(EM_10) 名称:高等部のどこか①
23:30:26
(EM_10) 初期情報:
23:30:28
(EM_10) 入ったなりに分岐するので何処に行くかはわからない。
23:30:30
(EM_10) 歩いていけば、そのうち《物語》と遭遇するだろう。
23:30:34
(EM_10) <場所・状況>
23:30:36
(EM_10) 名称:高等部のどこか②
23:30:38
(EM_10) 初期情報:
23:30:40
(EM_10) 入ったなりに分岐するので何処に行くかはわからない。
23:30:42
(EM_10) 歩いていけば、そのうち《物語》と遭遇するだろう。
23:30:46
(EM_10) <場所・状況>
23:30:48
(EM_10) 名称:高等部のどこか③
23:30:50
(EM_10) 初期情報:
23:30:52
(EM_10) 入ったなりに分岐するので何処に行くかはわからない。
23:30:54
(EM_10) 歩いていけば、そのうち《物語》と遭遇するだろう。
23:30:58
(EM_10) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
23:31:03
(EM_10) 夕暮れ時。
23:31:05
(EM_10) 異様に赤い空の下、人気が一切感じられない密度の高い静寂に包まれた高等部の校舎を背に、黒い外套を羽織った少女―七屋敷夢人は左目をしかめつつ悠然とその場に立っていた。
23:31:09
(EM_10) 夢人「概要は以上だ。この校門から入れば、本来の【堰】の姿をした《狭間》の学園内にいける」
23:31:12
(EM_10) 夢人「既に狼煙は上がり、【魔王】達は内部に入っている」
23:31:15
(EM_10) 夢人「確認事項があるなら、今の内に行ってくれ。内部では通常手段で連絡がとれないだろうからね」/
23:32:05
<junpei_10> 「といっても、謎解きは今回は要らないってこと?」/
23:37:50
<CLOSE_10> 「最低限こなすべきことは<物語>を終わらせる事ですが・・・十塚君たちは出来る限り無事に済ませた方がよいですか?それともあまり気にする必要はない?」/
23:40:56
<Ibuki_10> 「…邪魔するモノの、破壊……どのくらいまで、イイ?」/
23:41:31
(EM_10) 夢人「謎というか《物語》を読み解き編集者としててこ入れして結末をあたえてくれてもかまわんよ」
23:41:31
(EM_10) 夢人「そのほうが後々楽だからな」>順平
23:41:31
(EM_10) 夢人「私個人としては、気にしてほしいが…役割としては終わらせることが最優先だ」
23:41:31
(EM_10) 君ならわかるだろ?という表情で>クローズ
23:41:31
(EM_10) 夢人「完全に、だね」>伊吹/
23:45:16
<CLOSE_10> 納得したように「了解です」と、微笑を返す/
23:46:36
<Ibuki_10> 「…わかった」頷く/
23:47:05
<junpei_10> 「うーんそういうのは英雄の介添人がいたら任せたいところだけど…結局ぶった斬るしかできないんだよなあ」/
23:48:15
<EM_10> 夢人「なら破壊すればいい。君達の力は定義を壊せるほど強力なのだからね」
23:48:29
<EM_10> 被害はわからんがな、とつぶやきつつ/
23:50:44
<CLOSE_10> 「最低限、仕事の達成はしないといけませんが・・・だからと言って、何もかも壊すことを前提に話を進めることはないですよ」>伊吹
23:50:51
<CLOSE_10> 一応ツッコミは入れておく/
23:52:30
<Ibuki_10> 「そう…自重する、頑張る…」/
23:52:51
<junpei_10> 「それじゃま、行きますか」/
23:53:05
<CLOSE_10> 「そうですね。それでは働きましょうか」/
23:53:22
<Ibuki_10> 「ん…」/
23:54:45
<EM_10> 3人を見送ってから【魔道士】は闇を見据える。
23:55:08
<EM_10> 夢人「・・・まぁいいだろう。さて、私もいくとするか」
23:56:02
<EM_10> 黒の外套を翻し【魔道士】も門をくぐった。
23:56:17
(EM_10) =========================
23:56:17
(EM_10) *** 間幕1 ***
23:56:17
(EM_10) それぞれが校門をくぐる。
23:56:17
(EM_10) すると、まるで水の中に墜ちるような感覚とともに世界が反転し、闇が全てを覆った。
23:56:17
(EM_10) 御影「せっかくの観客だ。君達がかかわらなかった1つ目の《物語》でも少し見せようか」
23:56:22
(EM_10) *
23:56:28
(EM_10) 詩が聞こえた。
23:56:30
(EM_10) どこか懐かしい、ずっと探してた、少女の詩を。
23:56:32
(EM_10) 「おい!斎理待て!」
23:56:34
(EM_10) 静止の声を無視して、声に導かれるように走れば、そこは池の傍の1本の桜の木があって。
23:56:37
(EM_10) ただ、それだけだった。
23:56:40
(EM_10) それでも、その木から、木の下あたりから、声が聞こえる。
23:56:43
(EM_10) だから――――掴んだ。
23:56:45
(EM_10) 「―――っ!?」
23:56:47
(EM_10) 「ようやく、見つけた」
23:56:49
(EM_10) それが、少年と少女の出逢い。そして、これが《物語》のハジマリ。
23:56:54
(EM_10) ―ねえ、自分の足りないものを補ってくれるお呪い、ってしってる?―
23:56:59
(EM_10) =========================
23:57:01
(EM_10) ****事件フェイズ(120分/1シーン40分)****
23:57:03
(EM_10) 1:クローズ 2:伊吹 3:順平
23:57:05
(EM_10) =========================
23:57:07
(EM_10) **** シーン:クローズ ****
23:57:13
(EM_10) ―ゴーン
23:57:15
(EM_10) チャイムの音が響く。
23:57:17
(EM_10) その音で、意識が闇の中から浮上する。
23:57:19
(EM_10) そこは、廊下だった。
23:57:21
(EM_10) 窓の外は真夜中の公園に似た静謐な景色が暗闇の中に広がっていた。
23:57:24
(EM_10) 時刻は、校門に踏み込んで数秒しかたっていない。
23:57:26
(EM_10) それなのに、先ほどまで赤く黄昏に染まっていた空はなく、呼吸音など全ての音を飲み込んで吸収してかき消す、冷たく静謐な闇。
23:57:30
(EM_10) 月があるにもかかわらず、ひどく色濃い印象のある闇が満ちる、ひどく孤独感を煽る廊下に、ポツンと、貴方はただ、立っていた。
23:57:34
(EM_10) どうしますか?/
23:57:57
! junpei_10 (Quit: 脱色。)
23:59:34
+ Aoilo (Aoilo!Azure@p10006-ipngn100304sizuokaden.shizuoka.ocn.ne.jp) to #魔獣舞台
23:59:44
Aoilo -> junpei_10
23:59:54
<CLOSE_10> では、現在の位置を記すために廊下の窓ガラスに指で落書きをして